ごあいさつ

2018年度数理工学専攻 専攻長 太田 快人


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理工学は、数学や物理学を基礎にして、工学的問題を含め社会にある様々な問題に対して合理的な解決方法を提供することをめざす学問分野です。京都大学では、1959年に数理工学科が工学部に設置され、1998年に創設された大学院情報学研究科には数理工学専攻がおかれて数理工学の教育と研究にあたってまいりました。

 現在は、人工知能(AI)やもののインターネット(IoT)などのことばを報道で目にしない日はありません。AIの将棋ソフトがプロ棋士に勝つといった時代になりました。そのAIを支えている機械学習やデータ解析には数理的手法が欠かせません。与えられた条件のもとで最適値を探索する最適化手法や、数理的モデルを用いてデータの時系列解析や回帰分析を行う統計的手法は、数理工学の主要な研究テーマです。

 IoTなどを含む超スマート社会を実現させようとする国の科学技術政策であるソサイエティ5.0(Society 5.0)では、計算機が作り上げるサイバー空間と現実世界であるフィジカル空間が互いに影響しあう世界を考えています。計算機技術のみに閉じるのではなく、現実世界を認識し、それを判断して行動(アクション)を加え、その結果を再び認識に戻すというループが必要になります。このためには制御や動的システムのモデル化が必要になりますが、これも数理工学の主要な研究テーマです。

 数理工学の強みは、分野横断的な活躍ができる人材を提供できるところにあります。就職活動においても、工学にとどまらずさまざまな分野から求人がきており、実際に修了生は各方面で活躍しています。数理工学専攻において、数理的思考方法や数理的手法に関する知識を獲得し、これからの社会的な課題に挑戦する人が増えることに期待しています。



数理工学専攻長 太田 快人
(おおた よしと)


お問い合わせ先:〒606-8501
京都市左京区吉田本町 京都大学大学院情報学研究科 数理工学専攻 専攻長宛
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Last-modified: 2018-04-28 (土) 16:11:56 (234d)