在校生・卒業生の声

前田一貴さん

2014年数理解析分野、博士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    関西学院大学 理工学部
     
  • 現在やっていること
     
    数理科学科の助教として,数学の講義と計算機の演習を担当しています.また,自分の数学の研究を進めています.
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    仕事が仕事なので,学んだことは日常的に使っています.教育でも研究でも,本題以外のことをどれだけ幅広く知っているかが効いてくることが多いので,数学に限らずORや制御理論についても学んだことはとても役立っていると感じ ています.
     
  • その他
     
    大学院ではどうしても自分の研究テーマのことで精一杯になってしまいがちでしょう.他の方が過去に書かれている通り,一つの専門的なテーマを徹底的に研究するという体験はとても大切なことなのですが,一方で実際に仕事を始め てみると研究で用いた専門的な知識以外のことが役立つ場面が増えます.私自身,学生の頃にあれを学んでおけばよかった,などと思うことが多々ありますが,仕事に追われるとなかなか基礎からじっくり勉強とはいかなくなってしま うのが現実です.学生時代の日々は大切に過ごしてほしいと思います.
     

西山祐平さん

2016年離散数理分野、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    インタープリズム株式会社
     
  • 現在やっていること
     
    プログラミング、インフラ環境構築。 新しい機能や表示を、お客さんとやり取りしながら、実際のシステムへと反映します。現在携わっているのは、開発サイクルを効率よく管理するためのシステムで、調査と検証、内部処理の改善、表示画面の調整など幅広く作業してい ます。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    直接役に立っているのは、アルゴリズムの知見や、「全ての前提を明らかに」「入力と出力を定めよ」に始まる論理的アプローチの仕方です。より抽象的なレベルでは、計算数学的な記号処理や概念に慣れているところでしょうか。プ ログラミングは、現実的な要請に直接答えなくてはいけない点で数学と異なりますが、その考え方や原理には数学的な要素が多分に含まれています。また技術や仕様の移り変わりが激しく、常に新しいものを学び、使い、それを作り変 えていきます。一つ一つ具象に当たることも大変重要であると同時に、それらを自分の中で抽象化する術がないと理解が追いつきません。早く深い理解を得る上で、「ばらばらに見えて、全ては数理でつながっている」という数理工学 の素養は役に立ちます。
     
  • その他
     
    もしよければ、テクニカルな内容で何か一つ、今興味を惹かれた(あるいは思いつく)ものを追究してください。数理工学の裾野は驚くほど広いので、どこかに引っかかるはずです。そして何らかの形でアウトプットしてください。大 学院の2年は「何か一つ」をやり遂げるにはちょうどよい環境と期間です。
     

大井一輝さん

2015年最適化数理分野、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    東京海上日動火災保険(株) 資産運用第一部
     
  • 現在やっていること
     
    財形貯蓄保険や確定拠出年金保険といった積立型の保険商品の運用を行っています。より具体的には、マーケット状況が大きく変化したとしても問題なく保険金をお支払いできるように運用するべく、資産(保有している債券など)や 負債(将来お支払いすることになる保険金など)の評価モデルの開発や、モデルを用いた資産や負債の状況のモニタリング、資産購入方針の策定、商品の予定利率(契約者に約束する利回り)の決定などを行っています。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    大学院時代の研究分野と現在の仕事は、金融という点では共通しているものの、直接的な関わりはほとんどありません。ただ、事象を数理モデル化し評価や意思決定を行うという点では完全にやっていることは同じで、基礎的な数学力 やプログラミングのスキル、モデルの出した結果に対する考察・説明スキルは、学生時代に培ったものが大いに役に立っていると感じています。
     
  • その他
     
    意外に思うかもしれませんが、現在私の会社を含め多くの保険会社はこぞって特に数理工学を学んできたような人材を求めています。保険会社のリスクの定量化手法が数学的にどんどん高度化しているためです。こういった動きは保険 会社だけではありません。ビッグデータ解析やAIが話題になっているように、より高度な数理モデルを構築し計算機で分析することで、新たな知見を得ようという動きは社会全体で加速しています。数理工学を活かせるフィールドはま すます広がっています。
     

前納孝太さん

2010年制御システム論分野、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    富士通株式会社
     
  • 現在やっていること
     
    私はシステムエンジニアとして採用され、製造業を営んでいるお客様に対して、製品の競争力を向上させるサービスの提案やプロジェクトマネージャー兼開発リーダーとしてシステム開発プロジェクトに参画しております。特にプロジ ェクトマネージャーとしては、進捗・費用・品質の観点でプロジェクトの状態を常に観察・分析し、予め定めておいた目標の達成を阻害する兆候を検知し、原因分析や施策を立案・実施することでプロジェクトを目標達成に向けてコン トロールしております。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    当時学んだ制御理論は直接役立っておりませんが、数学を学ぶことで培われた論理的思考力は随分役に立っております。また、ビッグデータを活用するシステムの構築においてデータアナリストの方々と会話をする機会が多々あります が、当時身に着けた数学力によりコミュニケーションが円滑に出来ております。
     
  • その他
     
    卒業してから随分経つので社会人としてアドバイスさせていただきます。数理工学専攻の多くの方は企業に就職するかと思います。企業は営利団体です。継続的に利益を上げ続けることが求められます。そして、利益は相手に価値を与 えることで対価として得られます。では価値はどのようすれば与えられるか?それは、お客様が抱えている課題を解決することです。AIの普及により今後人間の多くの仕事が奪われると言われておりますが、そんな世の中になっても継 続的に価値を提供できるように、今取り組んいる研究テーマが将来誰のどんな課題を解決するか?そういったことを常日頃から考える習慣を身に着けて欲しいと思います。

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近谷英昭さん

2007年力学系理論分野(現力学系数理分野)、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    JR東海 東海鉄道事業本部
     
  • 現在やっていること
     
    在来線の信号設備(信号機、踏切制御装置等)を維持向上させるための更新工事の計画策定、予算管理、工事設計業務の管理などを行っています。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    直接の関わりはありません。ただし、論理的な思考能力、問題解決能力、文書やプレゼンテーションにより相手に分かりやすく物事を伝える力など、数理工学を学んだことで培った力が仕事のあらゆる面で役立っていると確信していま す。
     
  • その他
     
    数理工学の良いところは、あらゆる技術を学ぶために必要な基礎的な能力を鍛えることができることだと思います。「この研究は将来に役立つのだろうか?」とつい考えてしまいがちですが、どんな仕事に就くとしても絶対に役立つと 思うので、安心して研究に励んでほしいと思います。また、研究に励むことももちろん大事ですが、研究室の内外を問わず、人との繋がりは大事にしてほしいと思います。人生の大きな財産になります。
     


Last-modified: 2017-02-24 (金) 15:08:46 (208d)