卒業生の声/2019年度(令和元年度)
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在校生・卒業生の声
兰心湖さん
2019年離散数理分野、修士課程修了
引間友也さん
2018年最適化数理分野、修士課程修了
塚本潤さん
2016年制御システム論分野、修士課程修了
田邉舟さん
2019年物理統計学分野、修士課程修了
薮義郎 さん
2009年 力学系理論(現力学系数理)分野、博士課程修了
兰心湖さん
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2019年離散数理分野、修士課程修了
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現在の職場
ヤフー株式会社
現在やっていること
検索プラットフォームの開発を行っています。ユーザーのリクエストに応じて、バックエンドからもらったデータを処理した後フロントエンドへ提供するミドルウェアに携わっています。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
直接な関わりはありませんが、大学院で培った論理的な考え方とコーディング能力が役立っています。
その他
大学で学んだことは必ずしも仕事との繋がりがあるというわけではありませんので、実用性などを気にせず興味を持ったテーマに関する研究をするほうがいいかもしれません。
また、どんな研究テーマにせよ、進む方向が分からない問題と正解があるか分からない問題へ挑戦する勇気と能力を身につけるのが大事だと思います。
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引間友也さん
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2018年最適化数理分野、修士課程修了
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現在の職場
NTT研究所
現在やっていること
交通分野における数理最適化に関する研究を行っており,具体的にはタクシーなどの交通資源の配車最適化や価格最適化を行っています。研究の成果を国際学会に通すことやNTTの事業に技術として提供を行うことが求められ、学術的な貢献だけでなく世の中の役に立つかどうかも研究に問われます。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
数理工学で学んだ内容の側面においては、私は最適化の研究を行っているので余すところなく役に立っています。
また、研究プロセスの側面においても、プログラミングや、論文を一通り書くという経験は現在の業務に直接的に役立っています。
その他
公民問わず研究職を目指す方に最も自分が伝えたいことは、学生の内は自分の最も好きな分野にのめりこみ、専門性を身につけてほしいということです。 大学教員を目指す場合は、専門性を身に着ける必要性は言わずもがなだと思いますが、民間の研究職を目指す場合も必要です。その理由としては、民間では複数の学問分野にまたがる研究をする場合が多く、その時に自身の専門性が重要となってくるためです。例えば、自分はデータを用いた交通資源の配分最適化というサービスに近い研究を行っており、「データ活用(機械学習)」、 「交通分野の法則(交通工学)」 、「資源割り当ての最適化(離散最適化)」、「資源価格の最適化(連続最適化)」などの複数の分野にまたがる研究に取り組んでいます。このような研究が型破りな研究になるか、中途半端で型の無い研究になるかは、自分が強みとする専門をもっているかどうかによります。このように、公民問わず自らの強みとなる専門性を獲得することは無駄にはならないと思うので、ぜひ自らの興味分野に一度打ち込んでみてください。
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塚本潤さん
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2016年制御システム論分野、修士課程修了
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現在の職場
日鉄ソリューションズ株式会社
現在やっていること
離散最適化を用いた業務への適応検討と、システムの開発.
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
専攻で学んだ知識を,そのまま業務に適応し、さまざまな顧客業務の問題点を最適化問題として解けないかどうかを検討する業務に携わっています. 研究テーマで身についたことだけではなく,(他分野の)講義で知った知識も意外なところで使用する機会も多く,もう少し積極的に取り組んでいればと思うばかりです.
その他
業務の中にも,ふとした時に数理工学で学んだことを使っていることに気が付きます. 技術の進歩が激しい時代の中でも, 数理工学で身につく考え方はすべての基礎となるため 、どんなことにも活かすことのできるとても強い武器になっているのではないかと思います.
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田邉舟さん
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2019年物理統計学分野、修士課程修了
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現在の職場
三菱電機
現在やっていること
社外秘のため詳しくはお伝えすることはできませんが、映像を解析して、特定の特徴を持った物体を抽出、追跡する試みを行っています。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
研究で利用していたCNNの知識を活かして、畳み込みニューラルネットワークを用いて画像解析を行ったり、研究室の同期が利用していたSVMを用いて、物体検出を行ったり、といった面で数理工学が関わっていると感じます。(ほんとうは全部クラウドがやっています。)
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薮義郎 さん
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2009年 力学系理論(現力学系数理)分野、博士課程修了
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現在の職場
セーフィー株式会社(2019年2月〜)
現在やっていること
防犯カメラで撮影した映像をクラウド上に保存するサービス(クラウド録画サービス)を提供している企業で、マーケティングを担当しています。
マーケティングと言っても一般的には幅広い業務範囲を指しますが、私が担当しているのはBtoB(対法人向け)サービスのマーケティングです。具体的には、営業が商談に行くための顧客先を獲得するために、ウェブサイトや広告などのオンライン施策や、展示会・セミナーなどのオフライン施策など幅広い業務を担当しています。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
在籍中は微分幾何学を使いながら古典論・量子論の数理物理を研究していました。しかし、いまの仕事は研究職ではないため、せいぜい簡単なプログラムを組むぐらいで、在学時の知識を使う機会はほとんどありません。
大学院を修了した当初、数理工学で学んだことが何の役に立っているのかと考えた時期もありました。しかし、いまでは役に立っている、自分の考え方の基礎を作っていると思っています。
それは、状況を分解し、シンプルにモデル化して分析するという考え方です。マーケティングでは、広告やウェブサイトなどの施策が、どこに効果があったのか分かりづらいということは往々にしてあります。そのため、(例えば売上などの)最終ゴールまでのプロセスを分解して、どこにボトルネック・課題・効果があるのかを分析しますが、これはまさしく数理的なアプローチです。このようなところで大学時代に学んだ基礎が活かせていると感じています。
その他(学生の皆さんへ)
いまでは在籍時の研究とは関わりのない仕事をしていますが、数理工学専攻で研究に費やした時間は振り返ってみるととても貴重でした。一つのテーマに集中して、いろいろな角度から視点を変えながら、解決策をじっくり考える機会は卒業してからはなかなかないです。もっと研究しておば・・・と思うこともあります。
在籍時は、学生それぞれが興味関心のあるテーマについて研究できる環境でした。力学系理論を中心に据えつつも、幾何学を研究するメンバーもいたり、シミュレーションで取り組むメンバーもいたり、そのような意味で多彩な研究ができる環境でした。
卒業後どのような道を進むにしても、ご自身の環境を使い倒すことが、今後のキャリアの役に立つはずです。せっかくの機会を十分に活用していただければと思います。
Last-modified: 2021-03-04 (木) 02:21:20 (817d)