卒業生の声/2022年度(令和4年度)
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在校生・卒業生の声
賀正午さん
2022年離散数理分野、修士課程修了
加茂 寛也さん
2019年最適化数理分野、修士課程修了
今西優輝さん
2017年制御システム論分野、修士課程修了
新谷健さん
2022年物理統計学分野、博士課程修了
山中祥五さん
2020年力学系数理分野、博士課程修了
賀正午さん
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2022年離散数理分野、修士課程修了
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現在の職場
六元素情報システム株式会社
現在やっていること
教育のアプリラクモンの開発に取り組んでいます。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
数理工学専攻でグラフ理論を中心に勉強し、研究しました。現在私がやっている携帯アプリの開発仕事と直接関係ありませんが、京大2年間に勉強した数学とアルゴリズムの基本知識、論理的な考え方が役に立ちます。開発にはまだまだ未知の領域が多いのですが、学生時代に培った学び続ける力は、社会人の私を支えています。
その他
プログラミングは苦手でしたが,数理工学で授業を受け、研究をしているうちに、少しずつソースコードが複雑になっていくのを見るのは、まるで子供を育てるような感覚でした。そして、プログラミングが好きになっていました。将来はIT技術でもっと社会に貢献できるようになりたいと思っています。
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加茂 寛也さん
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2019年最適化数理分野、修士課程修了
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現在の職場
株式会社キーエンス
現在やっていること
私が所属している部署では、製造業、小売業、物流業向けの精密機器の企画開発から販売までしています。その中で私の担当業務はヨーロッパの現地法人の支援をしており、営業が収集したデータから営業施策の立案、ヨーロッパ市場の調査、案件獲得のための技術的な支援や現地社員の育成を実施しております。つまり言語の壁や異なる文化といった様々な制約条件の中で、どうやって利益を最大化できるかという最適化の問題に取り組んでいます。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
技術職として入社しましたが、現在は理系のバックグラウンドをフルに活用する仕事から外れてしまったので、数理工学で学んだ知識は今の仕事にあまり生かされてはいません。ただビジネスの世界でも、事実をもとに合理的な仮説を立て、それを検証して行くというプロセスは変わらないので、数理工学を通して学んだ課題へのアプローチの仕方は今でも役に立っています。
その他
社会人になって現在感じる数理工学専攻の良かったところ二つあります。一つ目は問題解決に必要な取り組み方が学べることです。また学んだ知識が仕事でも活かされたらもっと良かったんだろうなと思います。二つ目は国際色豊かな環境だったことです。最適化数理の公用語は日本語でしたが、様々なバックグラウンドを持った人が在籍しており、そのような場で研究できたことが、海外を相手に仕事をする上で、少なからず役立っています。成長するためには何を学ぶかも大事ですが、どういう環境にいるかも大事だと思います。数理工学専攻は自身を成長させるために良い環境ですので、この環境で様々なことに挑戦してください。
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今西優輝さん
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2017年制御システム論分野、修士課程修了
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現在の職場
本田技研工業株式会社
現在やっていること
自動車の安全運転支援システムの研究開発を行っている部署に所属しており、主に、車が車線中央を維持してくれるようにステアリング操作を支援する車線維持支援システムの制御開発に取り組んでいます。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
学生時代はネットワーク化制御の研究に取り組んでいました。現在の仕事は制御工学や最適化の知見を使う機会が多く、研究や講義を通して得た学術的な知識やプログラミングスキル、数理的な思考力は大いに役立っています。
その他
数理工学専攻は特定の工学分野に留まらず分野横断的に学べる点が強みだと思います。幅広く知識を吸収できる良い環境だと思いますので、この恵まれた環境を活かして勉学、研究に励んでください。
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新谷健さん
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2022年物理統計学分野、博士課程修了
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現在の職場
フォルシア株式会社
現在やっていること
博士課程での研究経験を活かした、ダイナミックプライシングの社会実装・新規事業開発に取り組んでいます。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
元々、今の仕事、つまりダイナミックプライシングの社会実装の取り組みを始めるのと並行して、博士課程に進学しました。在学中も、卒業後の現在も引き続き、同じ企業で同一のプロジェクトを進めています。
その他
僕が博士課程で最も強烈に学んだことは、実データを扱った科学論文における、”客観的な正しさ”とは何か、という視点でした。修士課程までは理論研究をおこなっており、博士課程では、実データ考察から生まれた新しい仮説の検証研究に取り組みました。実データ研究では、多段階の論理を要する仮説の証明に、”客観的な正しさ”を求めようとしすぎると、理想的な実データセットを得る場や機会が少なすぎる、という問題に必ず直面します。その時に、要諦の論理はデータを用いて証明する必要があるが、その他の点は、既存考察の引用や、ある程度定性的な自己考察を織り交ぜて対応する、つまり構成力でカバーすることも出来る、ということを知りました。逆に、構成がはっきりしていれば、見るべきデータも逆算的に必要最小限で済むようになりました。それに気づかなければ、「厳密な解析が出来ていないので、何も正しいとは言えない」ということになってしまっていたと思います。これは、数理的アプローチを研究の中心に置いている専攻であるからこそ直面した課題でもありました。特に専門的な内容ではない文章を書くためのソフトスキルに過ぎませんが、同様なことで困る人が少ないと良いという思いから、ここに書かせていただきます。
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山中祥五さん
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2020年力学系数理分野、博士課程修了
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現在の職場
コナミデジタルエンタテインメント
現在やっていること
ゲームプログラミングを中心にゲーム開発に関わる仕事を行っております。
数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
文献を読み文章としてまとめ分かりやすい形で発表することは、現在の仕事でも役立っています。分かりやすい例でいえば、業界の知見共有の場で学んだことを文章や発表会などで共有することは研究生活とのつながりが想像しやすいと思います。それ以外にも、仕事で行った業務を報告書・備忘録・知見共有などさまざまな形でまとめ・伝えることは毎日のように行うことであり、専門家同士でコミュニケーションをとる研究だからこそ身に付ついた人に伝える技術はかなり直接的に役に立ちます。また、大学院では誰も答えを知らない研究対象に対して2〜3年先に向けた長期的な計画を立てて研究に取り組むことになりますが、会社で働く上でも先が不確定な状況で成果を出していく力が求められます。研究を通して得られた粘り強く突き詰める姿勢は、どこで働くにしても決して他では得られない力として役に立っていると感じています。
その他
在学中は研究室のメンバーとの本読みの会を企画したり、近い研究分野の大学院生を集めて発表会を開くなど、今いる分野で研究しているからこそできる取り組みを自主的に行っていました。数理工学専攻だからこそ得られる経験を無駄にしないように、受け身でいるよりも自主的に大学院生活を過ごしていただければどの方面に進むことになっても必ず役に立つと思います。
Last-modified: 2023-02-10 (金) 12:08:11 (300d)