*ごあいさつ [#a20ecc73]

**2013年度数理工学専攻 専攻長 梅野 健 [#j3060d7b]

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&size(23){4};月より中村佳正前専攻長の後任として、専攻長を務めさせていただくことになりました。
専攻長就任にあたり、簡単に挨拶ならびに抱負を述べさせていただきたいと思います。
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&size(23){大};学院教育は、仮に2年や5年間、大学院に行かずに社会で働いた時に得られる以上のもの、いや質的に異なるものを我々大学院が学生に提供できなければ、その存在基盤を失うこととなります。よく、リーダーシップ、真の問題解決能力は“現場”でこそ鍛えられると言います。その時の“現場”とは、企業の生産現場、海外支店での“現場”の声を意味していると思います。一方、英語では、日本語の“現場”に相当する言葉が無いという話を聞きます。
では、我々京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻の大学院教育は、これらの“現場”の代わりに何を学生に提供するのでしょうか?
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&size(23){我};々の教育は、研究室という国際的に通用する“現場”を中心に行われます。その研究室は、教授、准教授、講師、助教という国際的にみてもトップクラスの研究を行う教育者が直接論文執筆や研究発表を指導するだけでなく、それぞれ国際的な研究者ネットワークを持っていて、研究室に入ったとたんにそのネットワークに入り、セミナー等を通して日常的に議論する様になります。また国際的にトップクラスの大学から京都大学を志望し学習する留学生もいます。また大学だけではなく、世界的な企業と連携ユニットを構成し、企業の現場も経験できます。
また、京都大学にも、大学間協定に基づく様々な国際的な大学間連携や、数々の国際拠点を持ち、豊富な蔵書を持つ国内有数の図書館も利用できるというソフト的にもハード的にも恵まれた環境に、我々の現場=研究室は位置します。
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&size(23){我};々はこうした研究室という現場の提供を通して大学院教育を行ってきており、今年度(平成25年度)は、ちょうど昭和38年度数理工学専攻修士課程設置(博士課程設置は昭和40年度)から数えて半世紀の節目となります。その教育の特徴は、数理工学専攻の英語名のDepartment of Applied Mathematics and Physicsにあらわれており、全ての科学教育の基礎となる数学と物理の基礎をしっかりと教育しながら、数学や物理といった理学系の分野だけに閉じずに、工学のあらゆる分野、経済学、社会学や学際領域にも応用・展開が開かれていることにあります。また、我々は、学部卒の学生だけではなく、いったん就職した後に企業等に在籍しながら博士号を取得する社会人ドクターのコースも設けており、社会人の研究室参加も積極的に受け入れております。どの研究室も常にオープンで、それぞれ歴史はありますが未来志向です。数学や物理の基礎的な問題だけでなく、現在の様々な課題を解決したいと考えています。ぜひ、今後半世紀(2013年-2063年)の数理工学の新しい未来をいっしょに作っていきましょう。
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RIGHT:数理工学専攻長 梅野健
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RIGHT:&size(9){(うめの けん)};

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|BGCOLOR(#006666):COLOR(#FFFFFF):&size(12){お問い合わせ先:};|&size(12){〒606-8501}; &br; &size(12){京都市左京区吉田本町 京都大学大学院情報学研究科 数理工学専攻 専攻長宛};|
|~|&size(12){E-mail:};&mail(amp-senkocho@amp.i.kyoto-u.ac.jp);|

-過去のごあいさつ
--[[ごあいさつ(H24年度)]] 中村佳正