在学生の声
離散数理分野
最適化数理分野
制御システム論分野
物理統計学分野
力学系理論分野
伊藤知己さん
学部時代は主に純粋な数学を勉強していましたが、もとから物理の方にも興味が
あったせいか、2、3回生のころから数理物理や応用数学の方に強い魅力を感じ
始め、わかりやすいガイダンスも印象的だったので受験しました。
とりあえず数理工学専攻の受験情報や全科目の過去問を春あたりから手に入れて
過去問の基礎と専門を8月の上旬あたりから解き始めてあとはひたすら復習に専
念しました。僕は数学科でしたので物理的、工学的な知識や能力は受験当時では
興味はあったものの皆無に等しかったので数学だけで勝負しました。
ガイダンスと過去問を大いに利用しました。過去問(数学)については、複素解
析やフーリエ解析、常微分方程式などを中心に勉強しました。ガイダンスは学外
から受験しようとしている方にはぜひ参加してみる価値はあると思います。
本気で勉強に十分専念できる研究室だと自信を持っていえます。かつ、雰囲気も
いつも和やかでリラックスもできます。先生方や先輩方もとても親切で数理工学
を心から楽しめてそして学べる場所だと思うので興味のある方はぜひ見学に来て
みて下さい。
伊藤道大さん
理学部で純粋数学を学んでいましたが、次第に応用数学へ興味が移り、また就職
のことも考えて数理工学専攻に進学しようと思うようになりました。
ホームページで過去問をダウンロードして解いて傾向をつかみました。
入試説明会に参加して研究室訪問しました。なぜかそのまま飲み会に連れて行っ
てもらい研究室の人達と仲良くなれました。
各自が課題をもって真剣に研究に取り組んでます。中央食堂も近いし、素晴らし
い環境だと思います。
西原理さん
私は、理学部で、純粋数学を勉強してきました。4年のゼミ(代数解析/数理物理
学)も楽しかったのですが、将来のことを考えると、現実と関わりある問題を取
り扱いたいと思うようになり、数理工学専攻の研究室へ見学に行きました。先生
から話を聞き、前から興味のあったグラフ理論などを研究していると聞き、受験
することに決めました。
線形代数、微積分、応用数学は、理学部で勉強していたのですが、それ以外から、
いくつかの科目を選んで勉強する必要がありました。そこで、数学に近い線形計
画、グラフ理論、数理計画のノートのコピーをもらい、一通り読みました。あと
は、HPから過去問をダウンロードし、上記6科目分を解きました。
5月に研究室に見学にいったときに、研究室の4年生から、グラフ理論、線形計画
法などの授業のノートのコピーをもらいました。また、研究室の先輩が作った過
去問の解答をもらったり、参考書を教えてもらったりしました。
ゼミ、研究会以外は、それほど時間に縛られることもなく、割と自由な雰囲気で
す。外部からきた私にとっては、個人の机とパソコンがもらえるというのは、素
晴らしい環境だと思います。
森有功さん
学部時代の授業で計算論やグラフ理論を学んだ時に、ちょっとした工夫で劇的に
計算時間が短縮されたりするところにすごく感動して、組合せ最適化問題に大し
ていい印象を持っていました。その流れを受けて茨木研に入り、ゼミなどで勉強
をしていくうちにもっともっと知識を深めたいと思い受験しました。「基礎的な
ことは、大学という環境でしかできないのでは?」「今のまま、働いてしまって
は基礎的なことを理解せずに戦場にでるのでは?」そういう思いもありました。
数理工学の試験は専攻の方針で幅広いバックグラウンドを持った人材を求めてい
るため、様々な科目から選択できることと科目数が少ないことが特徴です。その
ため、試験問題そのものの難易度は難しくないのですが、競争相手に勝たないと
いけないため難しいです。僕自身、一年落ちています。一年目は何が悪くて、二
年目は何が良かったのかについて説明します。
まず、一年目。5月くらいに過去問に目を通しました、「これって簡単やん。5
割ちょっと取ればいいらしいしなー。今でも5割取れるやん。」← 大きな勘違
いです。先輩方も、7月から勉強を始めたらしいです。「あんまり、早くにはじ
めすぎるとテンションが持たないらしい。」←変な情報を掴んでいますね。7月
後半からペースを上げて勉強スタート。ただ、過去問には手を出さず、定理の証
明等の勉強中心。結果は、失敗。問題演習をもっとやった方が良かったようです。
二年目。一年目の経験を生かし、6月からぼちぼち始める。7月には、教科書を
2週終了+過去問の答えを完全に作成。8月、余裕をもって過去問演習を繰り返
す。結果、合格。まとめると、重要なことは、試験が簡単だからといってそれが
入試の難易度とは本質的に何の関係もないということです。いい点を取ってもそ
れ以上の点を取った人が合格の定員を満たしてしまえばそれで落ちてしまうので
す。とはいえ、どんな状況でも8,9割取れるくらいの状態に持っていければ大
丈夫だと思います。ですから自分できっちり目標を作って自分なりの計画を立て
てください。一般的な勉強の期間なんてのは当てになりません。問題演習だけを
やると、応用がきかず大変です。とはいえ定理等を理解するだけで、問題演習を
怠っては、試験は制限時間があるので解けないことも有ります。両方やってくだ
さい。結局、変な情報にまどわされず、計画をしっかり立てて、教科の理解だけ
でなく問題演習もしっかりやる。それができれば合格です。
教科選択について
まず、学部の授業で使っている教材を手に入れることが重要です。そのためには、
研究室を訪れてください。喜んで教科書やノートを貸します。
なんと言っても、茨木研のお勧めはゼミです。先生や先輩方の突っ込みが鋭く完
全に理解をしていないと大変ですが、発表や質問をするのはかなり刺激的で面白
いです。雑用的拘束はほとんどなく、みんなそれぞれ自由に研究しているといっ
た感じです。テンションはというとめちゃめちゃ高いというわけでもなく、普通
の、どんな人でも入っていけるそういう感じです。
岡孝之さん
学部生の時にたくさんの数学の講義を受けたのですが、それらの中にOR関係のも
のがほとんどなかったので、敢えてそれ専門の方々がたくさんいらっしゃるであ
ろうこの最適化数理・福嶋研を第一希望として受験しました。
まず過去問をダウンロードして、何となくの感じをつかみながら始めました。単
に自分が勉強すればできるかも、という基準で数理計画と制御系の4教科を選択
しました。
外部生の方は専攻説明会に行くのがいいと思います。私はその説明会の後の研究
室訪問の時にダウンロード欄にないくらい昔の過去問やたくさんの授業のノート
をコピーさせていただきましたし、実際、入試の日の昼休みに眺めていた部分か
ら出題されましたので。
外部からの進学なので勉強も含め研究室のことなどもわからないことだらけです
が、すごく丁寧に教えてくださるので、すごく快適に過ごさせていただいてます。
池端祐介さん
大阪府立大学の時は寺岡・北条研究室にいました。寺岡・北条研究室では数理計
画法の基礎的なことをゼミ形式でやっていて、大学院でもそれを勉強していこう
と思っていました。しかし、違う環境で勉強したいと思い、いろいろな大学のホー
ムページを見て、数理工学専攻のホームページを見つけました。5月の中旬頃、
福嶋先生にメールでアプローチし、実際会って話を聞いて、研究室も見学させて
もらいました。勉強するのに良さそうな環境で、ここならやっていけると思い、
受験することを決心しました。
入試の勉強は研究室訪問した後ぐらいから始めました。4回生になるまでろくに
勉強していなかったので、1回生が習うような微積分・線形代数の基礎的なとこ
ろから勉強しました。学部時代は工学部ではなくどちらかというと理学系に近かっ
たので、選択科目も基礎科目は線形計画法・基礎数学II、専門科目は応用数学・
数理計画法を選択することにしました。6月いっぱいまでは数学の基礎を勉強し、
7月から応用数学や数理計画法の勉強に入りました。なんせ、今まで勉強をさぼっ
ていたせいで基礎を身につけるところから始めたため時間がなかったので、過去
問を中心に範囲をしぼっていきました。また、家で勉強しているとけっこう煮詰
まってしまうので、大学や府立図書館、時には京大の図書館で勉強してました。
研究室訪問したときに、研究室の学生さんの話などを聞いて、どの科目を選択し
たらいいか、いつ頃から勉強を始めればいいかなどを聞きました。過去問は、数
理工学専攻のホームページを見たときに見ました。しかし、ホームページに載っ
てない過去問が研究室にあるので、コピーしました。あと、数理工学専攻の入試
説明会にも出席し、各専攻の研究内容や、去年の入試では倍率が2倍もあったの
で今年はもう少し下がるだろう、といういい情報も聞けて、行ってかなりよかっ
たです。
研究室には一人一台デスクがありパソコンも使え、勉強する環境はかなりいい方
です。留学生も多く、ゼミや研究会で英語が飛び交っております。パソコンは基
本的にはLINUXを使っており、今までWindowsしか使ってなかったので今かなり苦
労しています。また、研究室の仕事や係りなんかもあり、勉強だけじゃなくいろ
いろ社会に役立ちそうなことまでやっています。ちなみに僕は研究室のホームペー
ジ係りとスポーツイベント係りです。研究室対抗のバレーやソフトボール大会、
研究室内では飲み会や旅行、ボーリング大会もあるらしく、今から楽しみにして
います。僕は外部から来たということもあり、4回生からそのまま上がってきた
M1に比べたら覚えることが山ほどありますが、いろんなことが学べるので、こ
の研究室に来てよかったと思っています。
大庭直也さん
この専攻では,工学の広い分野に応用されている理論に触れることができるとい
うことが魅力です。また、学部生のときから現在の研究室を選択していて、この
分野の研究を続けたいという思いから、数理工学専攻を受験しました。
試験勉強は英語を4月から、他の科目を6月から始めました。 英語に関しては、
英単語を覚えなおし、過去の試験問題を一通り解いておきました。他の科目につ
いては、まず学部の授業を復習し、指定されていた教科書を読んで内容を理解し
た後、過去問を解きました。 基礎科目、専門科目ともに保険をかけるつもりで
3科目ずつ勉強しておきました。また、研究室に先輩方が残していった過去問の
解法も利用させてもらいました。
学部4回生には週1回(特別研究が始まると多少増えます)、修士1回生には週2
回ゼミが行われます。また研究会では一人ずつ定期的に研究成果を発表していき
ます。研究は担当の先生のもとで個別におこないます。また、研究の内容は広く、
自分の興味ある分野を選択できます。先生方は親切で熱心な方ばかりで、とても
雰囲気の良い研究室です。
川村晃弘さん
学部での授業で制御に興味をもち、4回生の時に今の研究室に入ってきました。
そのまま同じ分野での研究がしたかったからです。
勉強は6月から始めたのですが、直前になると過去問ばかり解くことになると思っ
たので、始めは教科書をひたすらしていました。やった科目は基礎科目が3科目、
専門は2科目にしました。ただ、過去問を全部解けるようになったからといって
も、試験はその科目の基本から出て来るので、最後まで教科書で知識を確認する
のを続けたほうがいいと思います。
過去問を手に入れたのと、その解答を一緒に受ける友達と提供しあっていました。
基本的に自由だと思います。現在所属している学生は他研究室と比べるとそれほ
ど多くなく先輩方も優しいので、それぞれ仲良くやっている感じです。
光兼圭紀さん
学部時代から非線形、複雑性の数理に興味を持っており、そうした理論を用いて
応用的な研究を物理統計学分野で行われていることを知りました。以前より、院
に進学したら実用性を伴った勉強がしたいという私の希望もあって、数理工学を
受験しようと思うに至りました。
5月の始め頃から取りかかっていたと思います。分野は、数理計画、微分積分、
線形代数、複素関数論、フーリエ解析を重点的に勉強しました。英語に関しては、
なるべく毎日英文に接するように心掛けました。
6月の上旬に実施された説明会に参加したりしました。あと、外部から受験しよ
うと思う方は、研究室にアプローチして過去問の解答を入手することをおすすめ
します。
自分の希望を最大限に叶えてくれる環境が物理統計学研究室にあります。空いて
る時間を使っていろんなことができますので、自由にのびのびと勉強、研究がし
たいという人にはもってこいの環境です。
奥中敬浩さん
金融市場の価格変動など確率過程に興味があり、学部のときからこの研究室に所
属していました。修士でも引き続きこの研究室で勉強したいと思い受験しました。
入試の勉強は院試の2ヶ月ほど前から始めました。教科書や講義ノートでひとと
おり目を通し、過去問を解いて勉強しました。できれば基礎、専門とも、余裕を
持って3教科ずつくらい勉強しておいた方が良いと思います。
まず、専攻のホームページにある過去問を入手し、解答は友達などからもらいま
した。外部から受験する方は、実際に研究室に行って、情報をもらうのも良いか
と思います。
この研究室では、物理現象や確率過程にかかわることで、人それぞれ様々な研究
を行っています。自分の興味のある研究ができるのではないでしょうか。自由な
研究室だと思います。
後になって試験問題を眺めてみると、教科の選択による有利不利というのはあま
りないようです、あったとしても誤差の範囲です。一番好きな教科を勉強するの
がいいと思います。