在学生の声
離散数理分野
最適化数理分野
制御システム論分野
物理統計学分野
力学系理論分野
松田 浩幸さん
単純に数学に興味があったことと私自身の就職のことを考えると私には適した研
究室であると考えたことが志望した動機です。
基礎科目、専門科目は、過去問が最も良い勉強材料だと思います。英語は特に勉
強せず、英単語だけ覚え直しました。基礎科目、専門科目でのテスト本番におけ
る思いがけない失点は考えられるという意味においても英語で補うことは重要な
のではないかと思います。
数理工学専攻のホームページから過去問をダウンロードして入試について
戦略をねるのが良いと思います。
メンバーの個性が強く様々な刺激を受けます。他大学からの進学のため授業など
に関してはとまどうことは多いですが学部時代とは異なり積極的に取り組んでい
ます。ガイダンス、研究室訪問、ホームページ、メール等などで研究室の様子等
も調べると良いと思います。
藤原隆さん
2002年5月の数学セミナーで「可積分系」の記事を読み「微分方程式が数値計算のアルゴリズムに応用できるのかなぁ」と少しだけ勘違いして、話を聞くためにガイダンスに参加してみて受験を決めたような気がします。
ホームページで過去問をみて、自分が対応できる問題は基礎科目では「基礎数学」の2科目、専門科目では「応用数学」と「力学系数学」でした。基礎科目の対策には姫野他著「演習大学院入試問題1」(サイエンス社)を毎日やっていました。「応用数学」や「力学系数学」については、学部のゼミでやっていたので特別に対策しなかったのですが、「応用解析」というタイトルの演習問題を毎日解く事をお勧めします。演習を毎日やる事で、感覚を養って下さい。
数理工学説明会に来て下さい。それから研究室見学がありますので、研究室にいる人を捕まえて自分の夢や不安を語って下さい。それに適切な答えを与えられませんが、楽しく、充実した話ができると思います。僕の場合、入試よりも数学について楽しく話せれた記憶が今も胸にあります。
席と計算機の優先的使用権が与えられます。その席で月から金曜日まで、講義のレポートを作成したり、コロキウム発表の準備のための資料作成に専念しています。金曜日のPM7時以降には京都大学の周辺のショットバーや居酒屋で、研究室のメンバーと夢や希望を語り合っていることもあります。研究室の感想は「単調な生活を繰り返しつつも、ちょっとした感動が時には起こる」といったところでしょうか。
大西隆治さん
学部の授業でグラフ理論などの離散数理の分野に興味を持ち、その分野を専門に扱う研究室であるこの研究室を志望したことが数理工学専攻を受験しようと思った動機です。
入試の勉強を始めたのは6月頃でした。私が選んだ科目は制御、最適化、グラフ理論だったのですが、まず制御分野から始めました。学部の授業で用いていた教科書をまず読んで理解し、その後過去の問題を実際に解いてわからないところがあればまた教科書に戻るという手法をとりました。次に最適化分野の勉強をしました。この分野は過去問を解くと自ずと傾向が掴めてくると思うので問題に多くあたり、解法のパターンを知ることが合格への早道だと思います。最後にグラフ理論の勉強法ですが、これも過去問を解くことが一番効果的です。実際の試験ではどんな問題がでるかわからないのでとにかく考え方を知っておくことが重要です。グラフに関する基本的な用語も押えておいた方が良いと思います。とにかくどの分野も過去の問題を中心に勉強するのが最も効率が良いと思います。
過去の問題はウェブ上にあるのでそれを用いました。とにかく過去の問題がないと話にならないので、必ず手に入れるようにして下さい。外部の方は研究室に見学にいって、先輩方から話を聞くというのも重要であると思います。
研究室にいる先生、学生の方達はとてもやさしくいい方ばかりで雰囲気も良く馴染みやすいと思います。入ってきたばかりなのでわからないことが多いのですが、聞けば親切に教えてもらえます。
古賀祐一さん
学部時代に受けた計算論, グラフ理論, 最適化の講義に興味を持ち, 4回生の時に茨木研に入りました.そこで研究会やゼミで勉強していくうちに
離散数理の面白さに目覚め, さらに勉強をつづけるために受験しました.
5月ごろから少しずつ始めました.最初は, どの科目を受けるか迷って, あれこれと勉強してました.6月の終わり頃に過去問を解き始め,
入試の難易度を理解していくと, 最終的には解けそうな科目だけ勉強するようになりました(線形計画, アルゴリズムとデータ構造, 数理計画, グラフ理論).
勉強の方法は, まず学部時代に使っていた教科書の復習から始め, 教科書の例題や問題を解き, あとは学部時代の講義のノートやテストの復習.
そして, 過去問を解くといった感じでした.英語に関しては, 市販の参考書で語彙を増やし, 過去問を解くことに専念しました.
また, 普段から気をつけたことといえば, 家で勉強するとだらけるので, 図書館や研究室で勉強したことと, 入試前の体調管理です.
試験に関しては, 過去問は数理工学専攻のホームページから手に入れ, その解答は友人と相談したり, 研究室に残っているノートなどを参考にしました.
面接に関しては, 先輩方に色々とアドバイスをもらいました.
研究室では, 一人一台机とパソコンが与えられ, もちろん冷暖房完備なので勉強, 研究をするには非常に快適だといえます.先生方や先輩方もとても親切で,
非常に頼りになります.また, 週1回のゼミと研究会以外は特に時間に縛られることがないので, 研究するなり, 遊ぶなり, バイトするなり, 好きなようにスケジュールをたてることができます.
加藤宏和さん
学部生の時、この研究室の先生の授業を受講して
興味を持ったので、4回生での研究室配属で
この研究室を希望しました。
配属されてからゼミなどに参加し、
この分野についてもっと理解を深めたいと思ったので、
数理工学専攻およびこの研究室を希望しました。
まず、先輩方と相談して受験科目を
最適と制御の4科目に絞りました。
勉強は主に講義で使った教科書と院試の過去問を用い、
教科書を読んで理解できたら過去問を解いていく、
という勉強を一ヶ月前ぐらいから行いました。
いつぐらいから勉強を始めたのか、などの話を先輩に聞いたり、
情報学研究科のホームページを見たりしました。
この研究室では、一人一人にちゃんとしたスペースが与えられていて、
勉強に集中できる環境は整っていると思います。
わからないことがあれば、丁寧に教えてくださる先輩方もいらっしゃるし、
研究室の雰囲気もいいと思います。
年に何回かイべントもあって、充実した生活が送れるのではないでしょうか。
忰山 豊さん
学部生の頃は修士課程へ行くつもりはなく、就職しようと思っていたのですが、いろ
いろな会社やそこで働く人達を見ていくうちに数理工学に興味を持ったので、修士課
程に進むことにしました。
入試の勉強は6月中旬から始めました。私の場合、同じ京都大学の工学部情報学科に
所属していて入試関連の講義ノートは友達から入手できたので、それを中心に勉強し
ました。
説明会では、先輩方から入試に関するいろいろなアドバイスを聞けて、大変参考にな
りました。ただし、説明会ではなくても研究室訪問などでアドバイスは貰えるはずな
ので、無理をしてまで都合をつけなくてもよいとは思います。
基本的には勉強しやすい環境だと思います。周りの人達もとても良い人達ばかりで、
ここなら楽しく勉強できそうだなと思いました。また研究室と同じ建物に図書室と食
堂があり、さらに購買も近くにあるので大変便利です。
仲田勇人さん
当初、私はこれほど長くシステム制御理論に
関係するなんて思ってもおりませんでした。
最初学部4回生のときに片山研に入ったのも、
当時国家公務員試験で制御工学の試験区分があり、
その試験対策として制御の勉強ができる研究室が
いいだろうということで、片山研に入りました。
その後、修士、博士へ進学したわけですが、
博士後期課程の3回生になるまで、
なぜたまたま入った数理工学、
そして制御の勉強を続けてきたかと言いますと、
それはひとえに「面白いから」という答えに尽きます。
研究の新ネタをひねり出すとき、
数学、物理の素養だけでなく、対象をモデル化するための統計的手法、
対象を解析したり最適に制御するための数理計画の素養など、
その他の様々な分野の理論・手法を駆使しています。
つまり、一見関係なさそうな他分野の手法を
制御の分野に応用することができます。
ここに私にとっての「創意工夫の面白さ」があります。
もちろん、これらの素養をあらかじめ入学前に
完璧に備えていなければならない、というわけではないと思います。
それは必要になったら必要な分だけ勉強すればなんとかなります
(と言うと怒られてしまうかもしれませんが)。
修士入試:
修士の院試のときは、離散・最適化などの研究室の同級生たちと、
一緒に院試ゼミをして、
黒板で過去問を解いて説明したりして勉強しました。
勉強してわからないところは、
研究室の先輩に聞いたりしました。
学外の方は、一度希望の研究室を訪問されることをお勧めします。
できれば、その他の研究室も訪問すると、もっといいかも知れません。
それぞれの研究室の雰囲気もわかりますし、
その研究室担当の院試問題の情報も得られると思います。
どの研究室でも行けば丁寧に応対してくれるはずです。
博士入試:
博士の入試では筆記試験は免除だったので、
面接試験の準備を中心にしました。
面接は約15分ぐらいのプレゼンテーションと
10分ぐらいの質疑応答だったと記憶しています
(時間配分は若干違うかもしれませんが)。
プレゼンでは研究室での研究発表のネタについて時間にして9割程度、
今後の構想について1割程度でしゃべりました。
先生方がずらーっと揃っている前ですので、
ものすごい緊張感に満ちた雰囲気でした。
このWEBに過去問が掲載されていますが、とりわけ外部の方は
研究室を訪問されることを強くお勧めします。
各自の研究に関してやりたいことが明確にある場合、
基本的に尊重してやらせてもらっています。
例えば、ハイブリッドシステムの同定についての研究について
本研究室では行っておりませんでしたが、
現在取り組ませてもらっています。
テーマを自分で持っていって先生に相談すれば、
基本的に前向きに考えて下さいます。
研究室に配属されたばかりで特にやりたいことが決まっていない場合でも、
先生方がいろいろなテーマをすすめてくれますし、
その中から自分が修論・D論にしたいテーマを
決めたらいいんじゃないでしょうか。
基本的に自由な環境ですので、
じっくり自分のペースで研究に取り組めると思います。
原田裕介さん
数理物理の広い範囲を学びたくなったからです。
きっかけは名工大で制御理論を専攻し、理論が導かれる背景に興味を持ったことです。
そこで制御理論を深く学べる片山研、
さらに数理物理を広く学べる数理工学専攻を受験しました。
基礎数学(微分積分、線形代数、常微分方程式)と制御、最適化を中心に勉強しました。
直前は過去問を集中的に解いていました。
英語は特に対策はしませんでした。
あと本番では時間がぎりぎりだったので、時間を計って演習すると良いと思います。
片山研と福嶋研に訪問させてもらいました。
その時に諸先輩方から有用なアドバイス等をいただきました。
先生方、先輩が熱心に教えてくれるので研究が楽しいです。
ゼミは研究会を含めて週3回あります。準備が少し大変ですが、
最近楽しくなってきました。また毎週水曜日に研究会があり、
それは緊張感をもって行われるのでやりがいがあります。
秦崇洋さん
物理現象に潜む確率的な現象に興味を持ったのが始まりで,
学部時代に同研究室へ所属しました.
ぜひ同じ研究室で研究を続けたいと考え受験しました.
試験の約2ヶ月前から過去問に目を通して傾向を掴み,
講義の内容を復習したり過去問の分からなかった内容を調べました.
どの人も自分の得意な分野を武器に試験を受けるので,
負けないよう高得点を目指して勉強しました.
入試の過去問は数理工学専攻のホームページからダウンロードできます.
また同研究室の先輩は得意とする分野が似ている方が多いので,
分からないことがあった時に教えて頂き,とても助かりました.
私たちの研究室では,
研究範囲も対象へのアプローチも幅広く行なっています.
そのため人によって研究内容がかなり違っていたりしますが,
学生同士で知識交換ができて自分の研究の幅も広がります.
浦長瀬正幸さん
大学時代から非平衡統計力学を用いて研究をしていましたが、物理統計学研究室な
らこれまでに得たものに加えてさらに新たな視点から研究ができるんじゃないかと考
えて受験することを決めました。
勉強を始めたのは6月の中頃ぐらいからです。基礎科目と専門科目は選択問題でし
たが、制御関係の問題は知識がなく手の出しようがなかったので物理(力学と統計力
学)や数学の基礎的な部分を中心に勉強していました。
ホームページを見て数理工学という分野を知り興味持って、この研究室でどのよう
な研究が行われているかを調べました。また6月に行われた説明会に参加して話を聞
きました。あと入試問題をホームページからダウンロードしました。
研究は一人ひとり異なることを行っているので時間の制約は比較的少なく自由とい
う言葉がぴったり当てはまると思います。いろいろな研究が行われているのでそのよ
うな話も聞けて楽しいんじゃないかと思います。