在校生・卒業生の声

福井悠平さん

2019年離散数理分野、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    キヤノンITソリューションズ株式会社 R&D本部 数理技術部
     
  • 現在やっていること
     
    製造業向けの生産計画を立案するプログラムのアルゴリズム開発やシステム設計・開発業務に取り組みました。システム開発の提案から、考案したアルゴリズムをブラッシュアップするPoC、開発したシステムの保守まで様々な業務に関わっています。また、AIを用い て、生産計画や物流業務の意思決定にかかわるデータ分析にも携わっています。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    アルゴリズム開発の際には、問題構造のモデリングが重要です。解決すべき問題に対して、システムが解決すべき部分と、人が解決する部分を切り分けながらモデリングを行い、システムが解決すべき部分には、最適化の要素を取り入れたアルゴリズムを考案しています。レスポンスなどの問題や制約の増減に対応するための拡張性などを加味すると、必ずしも厳密な最適化問題としてモデリングできる機会は少ないですが、学生時代に学んだヒューリスティクスや最適化手法が役に立っています。(しかも社会人として、コストという制約のもと、作業時間も最小化しなくてはいけません!)
     
  • その他
     
    離散最適化はパズルのような話が多く、いつも楽しく勉強していました。パズル好きにはお勧めです。私の周りにいた先生や学生もみな頭の回転が速く個性的で、日常の会話でさえも様々な刺激をもらっていました。隣にいる学友と時に学び、時に遊び、切磋琢磨していきましょう。数理工学専攻で学んでいる皆さんが充実した毎日を過ごせるよう、陰ながら応援しています。
     

後藤潤平さん

2021年最適化数理分野、修士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    パナソニック ホールディングス株式会社
     
  • 現在やっていること
     
    持株会社の研究開発職で、事業会社に向けた画像認識AIの開発支援等を行なっています。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    学生時代は、リーマン多様体上の最適化を対象に研究を行なっていました。その過程で得た論文を読む・理論を実装するといったスキルは、最新のAIの研究結果を実際の事業に適用していくという現在の業務に非常に役立っていると感じます。また、新しい技術を学習する上でも、研究室時代に培った理論の流れを汲み取る力が活かされていると思います。
     
  • その他
     
    数理工学専攻で修士時代を過ごした経験は、学術的な知識の習得だけでなく、新しいことに取り組む姿勢や、自分の考えを論理的に組み立てる思考法などにおいても、しっかりとした土台になっていると感じます。尊敬できる教員方・先輩方と議論・交流できる貴重な環境が数理工学専攻にはあると思いますので、ご自身の成長に役立ててください。
     

本永翔也さん

2021年力学系数理分野、博士課程修了

 
  • 現在の職場
     
    立命館大学
     
  • 現在やっていること
     
    大学機関で数学の理論研究を行なっています。
     
  • 数理工学で学んだことと現在の仕事との関わりなど
     
    授業で身につけた知識や、ゼミで培った論理的思考力・コミュニケーション力は研究の仕事に不可欠です。個人的なことになりますが、先生方の高い研究力に裏打ちされた教育や研究指導が、現在の自分の研究力の素地になっていると感じます。また、最適化や制御など通常の理学部のカリキュラムでは学ばない数理工学特有の知識・知見を積極的に用いることで数学の新たな展望が見えることがあり、確かな強みとなっています。物理学やプログラミング、データサイエンス等に触れている人が多い環境の中で培われた多角的な視点も、研究に取り組んだり他人と討議したりする際に役立っています。
     
  • その他
     
    日常の取り組みの中で、何かに対して疑問をもったり問題に直面したりした際に、様々な解決方法(分かりそうな人に尋ねる、適切な文献にあたる、自分で検証する等)を持っておくのは大切です。また、そうした経験を重ねた先人がいて、尋ねることができる関係性にあるというのは非常に貴重なことなのだと感じています。それぞれの時流や状況に応じて解決策は変わるとは思いますが、自分にない視点を取り入れながら、自分なりに考えた上で責任を持って選択する他ないでしょう。数理工学という分野横断的な環境では、(科学的な背景や考え方が異なるという意味で)様々な視点に触れることができますし、比較的オープンな人が(教員に限らず学生も)多い傾向にあり尋ねやすいかと思うので、是非積極的にこの環境を生かしてもらえればと思います。
     


Last-modified: 2024-03-07 (木) 14:13:15 (49d)