在校生・卒業生の声

数理解析分野

矢谷健一さん
(修士課程1回生、京都大学工学部情報学科卒、数理解析分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部で数理工学のさまざまな分野について講義を受けました が, その中で特に数学と数値計算に興味を持ち, こ の研究室がある数理工学専攻を志望しました.
     
  • 入試の勉強
     
    過去問を解き始める前に講義ノートで試験範囲を復習しました. 7月 頃から,一緒に受験する人と自主ゼミを始めて数年分の過去問を解き, 分からない点は友人や研究室の先輩に質問しました.
     
  • 入試のための情報収集
     
    主に数理工学専攻のWebページと説明会で情報を集めました. 研究室の先輩方からのアドバイスも大変参考になりました.
     
  • 研究室の様子や感想
     
    勉強のための文献や計算機等,研究に必要な環境はとても良く整っ ています. 研究内容は比較的自由に決めることが可能 で, 自分の興味のあることについて深く勉強することができ る研究室だと思います. 研究室内の雰囲気は良いですし,学 生内の自主ゼミも活発に行われています.
     

中村あかねさん
(修士課程1回生、京都大学総合人間学部自然科学系卒、数理解析分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    純粋すぎない数学をやりたいと思うとここになりました。
     
  • 入試の勉強
     
    数学の勉強を始めたのが人より遅く(3回生ごろ)、微積分や線形 代数も習いたてであったので、入試勉強は特に何もしませんでした。
     
  • 入試のための情報収集
     
    入試説明会に参加しました。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    建物(8号館)こそ汚いですが、研究室の中はきれいです。広い机 があり、PCも 1人2台使うことができます。よく使われる本は、研究室に何冊も揃っていて、借りて読むことも できます。まわりには、研究熱心で温厚な人が多いです。
     

離散数理分野

平松正嗣さん
(修士課程1回生、京都大学工学部情報学科卒、離散数理分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    この分野を、学部時代よりも深く勉強したいと考え、本研究室を受験しました。
     
  • 入試の勉強
     
    web上に過去問がアップされているので、それをダウンロードして解きました。数年分を通して解くことで問題の傾向をつかみ、また理解できていないところを発見し、参考書などで調べました。
     
  • 入試のための情報収集
     
    過去問をダウンロードしたり、先輩方に過去問の解答例をいただきました。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    明るくて、いい雰囲気だと思います。何かわからないことがあったら、先輩たちが親切に教えてくれたりします。
     

金在成さん
(修士過程1回生、京都大学工学部情報学科卒、離散数理分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    数理工学の考え方は一つの分野に束縛されず、世の中あらゆる分野のあらゆる問題に応用できると思ったからです。
     
  • 入試の勉強
     
    学部のときのテキストと数理工学専攻のHPに載っている過去問を中心として勉強しました。
     
  • 入試のための情報収集
     
    研究室の先輩方から過去問の解答を頂きました。選択した科目の問題を出題する先生の学部授業用のテキストを購入し、勉強することをお薦めします。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    素晴らしい先生方、先輩方より毎日新しい知識を教わっています。自分を"UPGRADE"したいと思っている人に最適な環境だと思います。
     

最適化数理分野

奥野貴之さん
(修士課程1回生、京都大学理学部数学科卒、最適化数理分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    線形計画法に興味を持ったため
     
  • 入試の勉強
     
    英語は過去問に重点をおいて勉強しました。毎年違う問題が出るといえども文章の傾向は同じでそれになれる必要があると思ったからです。 基礎科目は線形代数、線形計画法を選択しました。線形代数は学部時代に使っていた『線形代数の基礎』を見直しました。行列の対角化については証明方法まで丁寧にやりました。線形計画法は学部では受講科目としてありませんでしたので福嶋先生の『数理計画入門』の線形計画法のところを自分で勉強しました。 専門科目は応用数学とORを選択しました。 ORは岩波応用数学講座の『最適化』を自分で勉強しました。薄い本ですが院試に最低限必要な知識はそこで得られたと思います。 応用数学の内容は主に複素解析で学部時代の授業ノートとL.V.アールフォルツの『複素解析』を勉強していました。この本はわかりやすく面白いのでお勧めできる本です。
     
  • 入試のための情報収集
     
    研究室のHPから過去問をダウンロードしました。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    先輩方はとても親切で優秀な方たちばかりなので分からないところを気軽に質でき、何でも答えてくれるのでとても勉強になります。また留学生の人たちも多いので英語の勉強にもなり、エジプトやドイツなどいろいろな国の話を聞けて面白いです。
     

西 孝浩さん
(修士課程1回生、京都大学工学部情報学科卒、最適化数理分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部の授業で最適化に興味を持ち,学部4回生の時に最適化の研究室に配属され,さらに最適化について学びたいと思い,本学本専攻の受験を決めました.
     
  • 入試の勉強
     
    基礎科目,専門科目それぞれ2教科+英語を重点的に勉強しました.同じ研究室の4回生と線形代数や最適化の教科書をゼミ形式で読んだり,過去問のわからないところを教えあったりして理解を深めました.
     
  • 入試のための情報収集
     
    過去問がweb上にあるので問題はそこで入手できると思います.さらに,研究室の先輩が過去問の解答を作成していたため,それも非常に助かりました.また,それでも分からないところは直接先輩に質問に行きました.
     
  • 研究室の様子や感想
     
    4回生から留学生の方まで情報学研究科の中でも人数の多い研究室です.和気あいあいとした雰囲気で,雑談から研究に関する質問・議論まで会話も多いです.また,設備も充実し研究する上で不自由を感じることはないと思います.
     

制御システム論分野

前納孝太さん
(修士課程一回生、立命館大学理工学部電気電子工学科卒、制御システム論分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部のころに受けた現代制御の授業が面白く制御に興味を持ったので制御システム論分野を志望しました。
     
  • 入試の勉強
     
    5月のGW明けぐらいから勉強を始め、最初は参考書を中心に内容を理解することを心がけました。 6月の中旬からは過去問を中心に勉強して過去3年分をだいたい3回ぐらいずつ解きました。
     
  • 入試のための情報収集
     
    6月の説明会に出席しておすすめの参考書を教えてもらいました。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    僕は外部から来たので知らないとばかりで大変ですが、みんな良い人達ばかりで充実した日々を過ごしています。また、現在は研究室対抗のソフトボールのリーグ戦をしており、毎試合楽しんでいます。
     

沖村祐亮さん
(修士課程1回生、関西大学工学部システムマネジメント工学科卒、制御システム論分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部時代に制御理論を勉強し,工学部で扱う数学をフルに使っているところが面白く感じました.産業界でも用いられるようになってきた現代制御論に興味を持ったのですが,数理工学系の制御研究室が大学になかったので,外部進学を決めました.
     
  • 入試の勉強
     
    2,3年分の過去問を中心に勉強を行いました.微積と線形制御,複素解析と現代制御とORの勉強をしましたが,結果的には全て絞って勉強したほうがよかったと思います.
     
  • 入試のための情報収集
     
    説明会に出席したときに,講義で使っている教科書などを教えてらいました.外部から受験する場合でも遠慮なく質問するほうがいいと思います.
     
  • 研究室の様子や感想
     
    学生同士の仲が非常に良いです.また,学生の勉強に対する意欲や吸収力の高さに驚かされます.講義やゼミの質・量も高いので,意識しなければ研究の進捗管理が難しいですが,それも含めて試されています.非常に忙しいですが充実した学生生活です.
     

物理統計学分野

大谷卓也さん
(修士課程1回生、京都大学経済学部経済学科卒、物理統計学分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    数理ファイナンスの周辺を勉強していましたが,より数理的に経済を研究できる分野を探していたところ,数理工学専攻を知りました.元々理系から数理手法を用いた経済学に興味を持って経済系に転学部していたので,数理工学に転向することにも抵抗はありませんでした.
     
  • 入試の勉強
     
    入試科目と学部での専門とがかけ離れていたので,正直,勉強らしい勉強は殆ど出来ませんでした.併願していた他の大学院の院試対策として数学は一通り勉強していたので,本番は全科目を数学で受験しました.数学に関しても,試験の2,3日前に何年分か過去問を眺めた程度です.
     
  • 入試のための情報収集
     
    インターネットを中心にして3回生の頃に一通り興味のある研究科や専攻を絞り込んでおいたので,4回生になってから説明会や研究室訪問に参加するだけで概ね希望は絞れました.院試の過去問等はHPにアップされており,研究室によっては,学生達が自主的に作成した解答があったりするようです.実際に受験を考えている場合には,この研究科に限らず一度研究室を訪れてみるのが良いと思います.
     
  • 研究室の様子や感想
     
    先生達も先輩達もみな気さくで親切な方たちです.雰囲気も非常に明るく,とても新参者とは思えないようなアットホームさに浸っています.同じ物理的、統計的な手法を用いていても,各自の研究対象は非常に多岐にわたっており,研究会等は毎回良い刺激を受けています.さまざまな分野をかいま見つつ自分の研究や勉強に勤しめるのでとても満足です.結局私は思うところあって,経済に特化した研究を進めてはいませんが,そういった自由が利くのも長所の一つです.実験等で拘束されることも基本的にありませんから,自分の興味の赴くままに充実した研究生活を送ることが出来そうです.
     

砂川敦志さん
(修士課程1回生、京都大学工学部情報学科、物理統計学分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部の卒業論文で始めた経済時系列の解析を続けるため。時系列解析に有効なさまざまな分野を勉強するためには最適の環境だと思いました。
     
  • 入試の勉強
     
    研究室の先輩からいただいた過去問から傾向を分析して対策を立てました。それだけでも合格するとは思いますが、大きく傾向が変わることもあるので、基礎からやり直すぐらいの気持ちで勉強することをお勧めします。
     
  • 入試のための情報収集
     
    研究室の先輩に過去問をいただきました。希望の研究室を訪問すれば、たいてい過去問をもらえると思います。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    学生の自主性を応援してくれる研究室です。自分のやりたい研究に思いきり取り組むことができると思います。
     

力学系理論分野

松中宏樹さん
(修士課程1回生、京都大学工学部情報学科数理工学コース卒、力学系理論分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    より純粋な数学を使った研究をしてみたいと思ったことです。
     
  • 入試の勉強
     
    まず過去問を見て自分に相性のいい問題を基礎科目、専門科目から各 4科目ずつ選択して勉強しました。学部の授業のノートや参考書がとても 役に立ちました。
     
  • 入試のための情報収集
     
    各研究室の先輩を頼るのが一番いいと思います。 学外の人でも希望する研究室を見学に行けば、親切にいろいろ教えてもらえると思います。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    先生方も先輩方もとても優しくて笑いが絶えない研究室です。
     

松井裕美さん
(修士課程1回生、早稲田大学理工学部数理科学科卒、力学系理論分野)

 
  • 数理工学専攻を受験しようと思った動機
     
    学部では数学を主に学んでいました。その中で実用性のある数学、数理物理学に興味を持ち始めました。その上で調べていくと、研究室の先輩に数理工学専攻に進学した方がいると聞き、ここを知り、受験に至りました。
     
  • 入試の勉強
     
    基礎科目は基礎数学I、基礎数学II、専門科目は応用数学、力学系数学と、数学のみに限定し、基礎的な問題から解いていきました。
     
  • 入試のための情報収集
     
    ホームページからの過去問のダウンロードと6月の説明会でした。
     
  • 研究室の様子や感想
     
    外部生は自分のみでしたが、歓迎してもらえました。そして自主性を重んじる研究室ですので、自分次第でいかようにもなると思います。
     


Last-modified: 2021-03-04 (木) 02:21:21 (1153d)