アクセラレータ搭載システム向け科学計算ライブラリLibsci_ACC

  • 日時: 2012年07月23日16:00-17:30日
  • 場所: 工学部総合校舎406セミナー室
  • 内容: 講演概要: 現在のHPCシステムのトレンドとして、アクセラレータと従来のCPUとで構成されるヘテロジニアス・システムが台頭しつつあります。
    アクセラレータは演算性能、電力効率ともに従来のマルチコアCPUを上回りますが、その効果的な利用のためにはプログラミングが非常に複雑になり、従来のCPU向けアプリケーションのソースコードとの互換性の維持が非常に困難になることが指摘されています。Crayではこれらの問題の解決策として、アクセラレータ搭載のXKシステム向けにコンパイラ等のプログラミング環境を研究開発、提供しています。中でもアクセラレータシステム向け数値計算ライブラリLibsci_ACCは、BLAS、LAPACKと全く同一のインターフェースを備えています。さらに、OpenACCと組み合わせることでアクセラレータの平易で効率的な利用を可能にし、既存のGPU向け数値計算ソフトウェアよりも高い性能を発揮します。
    今回はLibsci_ACCの概要、プログラム事例および性能向上の実例、そして今後の開発への取り組みについて解説します。
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