京都大学 大学院情報学研究科

数理工学コース

Applied Mathematics and Physics Course
Graduate School of Informatics, Kyoto University

コース紹介

コース紹介

数理工学コースの紹介

数理工学コースについて

工学/自然システムの諸問題に対する数理工学による解法探求
高度情報化社会とよばれる現代社会においては、大規模で複雑なシステムをモデル化して解析を行い、制御、設計、そして運用するという状況がいたるところに現れます。そこでは、情報、電気、機械、化学など個々の専門知識を身に付けているだけでなく、一見異なるように見える様々な問題に共通する数理的な構造を解明し、さらに問題解決のための数理的な手法を開発することが非常に重要となります。このような観点に立ち、私たち数理工学コースの7つの研究室では、数理解析・離散数理・最適化数理・制御システム論・応用数理モデル(連携)・物理統計学・力学系数理の最先端の研究を進めています。
数理解析分野
デジタルとアナログをつなぐ数学理論とその応用
離散数理分野
離散数学の問題の複雑さの解明とアルゴリズムの開発
最適化数理分野
最適化は問題解決のキーワード
制御システム論分野
制御とモデリングへの数理的アプローチ
物理統計学分野
多要素結合系におけるダイナミクスの数理と情報処理
力学系数理分野
力学系を通してシステムを考える

講座 分野 教授 准教授 講師 助教
応用数学 数理解析 辻本 諭 小林 克樹
離散数理 原口 和也 吉渡 叶
システム数理 最適化数理 山下 信雄 福田 エレン 秀美
制御システム論 加嶋 健司 大木 健太郎
数理物理学 物理統計学 梅野健 上原恵理香 小池 元
力学系数理 柴山 允瑠 山口 義幸
数理ファイナンス(協力講座)
応用数理モデル(連携ユニット) 野中 洋一
(日立製作所)
高橋 由泰
(日立製作所)
教育

教育

授業科目など

数理工学コースでは情報学研究科の3本柱のうち数理モデリングに重点をおいた人材育成を目指します。
数理モデルは、情報化社会における生産、通信、情報処理、および事業の効率化等の問題を解決するために重要なものです。数理モデルにより、大規模なシステムに対しても、数値データを扱う計算機を積極的に 活用して問題解決することが可能となります。正確な数理モデルを設計し、精度よく解析し、さらに適切な制御を行うには、例え計算機を利用するにしても計算機に何をさせるべきかを正しく判断することが必要であり、数学と物理学の知識に根幹をおく基礎力が肝要となります。 数理工学はこのような考えのもとに、システム論系、OR系、数学系、物理学系の研究室から構成されており、カリキュラムもバランスよく編成されています。技術革新の目覚しい現代には確かな基礎力が個人の研究 開発能力を持続するためには一層大事であり、授業科目では基礎力の充実を図り、修士論文では最新のテーマで研究を行います。数理工学コースはこのような人材養成の目標のために、「数理モデルによる問題解決」に興味のある学生 を広く募っています。修士課程入学試験の専門科目ではコースの研究分野から6問出題され、受験生は2問を選択して解答するよう配慮されています。  

授業科目(修士課程):計画数学通論,数理物理学通論,システム解析通論,数理解析特論,離散数理特論,制御システム特論,最適化数理特論,物理統計学特論,力学系理論特論,数理工学特別研究1,数理工学特別研究2
授業科目(博士課程): 数理工学特別セミナー,応用数学特別セミナー,システム数理特別セミナー,数理物理学特別セミナー
集中講義:金融工学,応用数理工学特論A,応用数理工学特論B
※ 上記科目に加え、7科目の他コース開設科目の履修が推奨されているほか,約20科目の研究科共通科目が開設されています。
※ 各科目の詳細は全学生共通ポータル(KULASIS)で公開されています。学外の方は、シラバス学外公開(KULASIS)をご覧ください。

2025年度 数理工学専攻就職担当教員:山下信雄 教授( nobuo [at] i.kyoto-u.ac.jp)
2024年度 数理工学専攻就職担当教員:辻本諭 教授( tsujimoto.satoshi.5s [at] kyoto-u.ac.jp)
研究活動

研究活動

テクニカルレポートなど